--年--月--日 (--:--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013年09月16日 (06:02)

写真と想い

「写真は想いが入ってないと撮る意味がない」という言葉を耳にした。
ただ好きだと思ってシャッターを切れば、そこにはすでに想いが入っているはずだと応えた。が、
写真と想い(思い)について・・・
そもそも想いの入っていない写真などは撮れない気もする。
どんなに適当に、徒にシャッターを切ったとしても、そこには何かしらの意図が介在している。
写真と想いは切っても切れない。それでいて実はこの両者は決定的に乖離している。
撮った写真には、触れることはできないという意味においては、物理的に解離さえしている。
どんなに言葉で花の美しさを語ろうと、その言葉は花自身に触れることはできない。
同じように、どんなに美しい花の写真を撮ろうと、その写真は花自身に触れることはできない。
写真も、詩も、この絶対的な断絶から始めなければならない。そして永遠に辿り着くことはできない。
その絶望を知っているからこそ、想いが入っていないと撮る意味がないという言葉が生まれたのかも知れない。
僕が街並みを撮るとき、この眼前に広がる風景が、
いつか滅びて廃墟になってしまう遠い(?)未来を想いながらシャッターを切っている。
いつもいつもではないが・・・ただ何かしらのセンサーが反応してピンときたから
「好きです」と告白するようにシャッターを切ることもある。
その逆に、誰もいない風景には、いつかいたであろう過去の人たちを想いながら撮ったりもする。
いつもいつもではないが、嫌いなものに敢えてファインダーを覗く場合もある。
そしていつかその写真を見返したときに、懐かしいなと感じる未来は、果たして幸福だろうかと考える。
その写真はおそらく自分の死んだ後にさえ、想いを含めてある程度の期間は残り続けるだろうが、
そのハードディスクの奥底で、はたまたflickrの片隅で眠り続ける写真の意味とは何か・・・
写真はそういった懐古主義的且つ刹那的な想いが入った時点で、皮肉にも永遠性が失われている。
先日、観に行ったアンドレアス・グルスキーがそれを見事に看破していたように。
想いは永遠には続かない。命は短い。Art is long, life is short.
その想いが残ってゆくことは、誰かにとって意味があるか。大仰に云えば、世界にとって意味があるか。
伝わって欲しい想いと、伝わって欲しくない想いもまたあって、
それは巧妙に暗号化されて、言葉や写真の中に閉じ込められている。
その鍵は、自分自身の心の中にしかない、と信じている。
誰にも開けることができないと信じられつつも、誰かに開けて欲しいという矛盾した、
暗号化された想いが、いたるところに転がり始めて、
繋がっていた想いは、線となり、点となり、やがて時間という波の中に消えて行く。
それを繋ぎとめる為の、手段としての写真。カメラと想いが反応した結果としての写真。
僕はなぜ写真を撮るのか?それは僕がこの世界に生まれてきたからなのだろう。
だが想いとはひとつのフィルダーにすぎない。それは減光フィルターなんかと同じくらいの要素なのかも知れない。
それは幾重にも重なり合って、誰かのフィルターすら通されて、
もしかしたらまったく別の世界がそこには生まれているのかも知れない。
存在することの意味・・・否、存在することに意味はない。ただそこに在りたい。
言葉がそこに在るように、写真がそこに在るように、自分もまたそこに在りたい。
写真にはそういった「想い」を超えた、「願い」が込められている。

コメント

コメントの投稿

サイト管理者にのみ通知する

トラックバックURL

http://crazyhal2007.blog100.fc2.com/tb.php/384-3de7b53d
Calendar
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Category
Recent Entry
Monthly Archieve

Appendix


内部リンク

Connect

Twitter
Links
RSS
Search
登録ツールズ+
Visitor

リンクを画像表示
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
言言言言言言言言言言言言言海海海海海海海海海海海海海波波波波波波波波波波波波波列列列列列列列列列列列列列
リンクフリー・アンリンクフリー。無断転載・無断利用を禁止します。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。