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2010年10月24日 (03:57)

一年一組

エントランス付近。警備員の電話の取り次ぎが遅いので、私は一年一組からやり直すことにした。席順は1番目ではあやしまれるかも知れないから、真ん中付近の一番前の席に決定する。あまりにも大きめな図体に皆が注目するが、先生は許してくれる。このあふれ出てくる知識が、羨望の的になるはずだという期待と不安。先生は指名手配犯の記載されたわら半紙を頒布するが、こっそりと先生の鞄の中を覗くと、隠された銃の形は、その資料と一致していた。この男が犯人だ。教室を出て行く先生を、ひとりの男が教室の外から捕らえようとすると、気づいた先生が本性を現し、特殊な能力で捕らえられた男がもがいている。もうひとりの女がそれを見て、助けようとする。先生はひとりの男の指先に、光のワームホールのようなものを発現させて、その内部にある虚構の世界に捕らえてしまう。慌てふためく男と女のふたりをほくそ笑むという先生の構図。教室の世界の外側が、突如消えて、先生だけが虚構の世界に取り残される。初めて異変に気づいた先生は、逆に捕らえられていたことに気づく。危なかった。こうして私は、自分の小さな部屋の片隅に、三角形の穴を手に入れる。そこには無限にループする袋があって、その袋から湧き出る、同じパターンをした小さなドラえもんのぬいぐるみのようなものが宛延と湧き出している。それを三角形の穴に注ぎ込むと、それが再び袋から湧き出る。その過程の中に、時折、別の物体が混ざっていて、私はそれを摘出することに喜びを覚える。数種類の食糧。ジャージなどの衣類。古い写真のネガ。私はそのうちの古い写真のネガを現像して、外にある皆が集まる郵便ポストがならぶ「とある橋」に、赴き、先日の先生宛のポストに投函する。戦時中に焼けたはずの、在るはずもないネガ。その写真。過去の先生を撮った、自身さえ記憶にない写真の数々を捲る毎に、不思議と感動の波動に包まれる。私は一年一組からやり直して良かったと、「とある橋」にいたこないだの女にゲームの進捗状況を話した。その女はまだ男からあるアイテムが投函されないのをぼやいていた。そうだな、もしあの袋からそのアイテムが出てきたら投函してやろうかなと考えながら、橋をあとにするが、すでにそのアイテムが何なのかも忘れていた。話を聞いていないいい加減なやつだと思われるかもなと、いらぬ心配をしながら、目が醒めた。

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