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2008年05月01日 (18:32)

こんな夢をみた

ひとつにはひとつのひとつがある。全能感に満たされた鳥のような男は、ボロボロの鳥のような形をした翼が体にまとわりついている。どうやら一体式の飛行装置のようなものらしく、勇気を出して高所から滑空する―普段ならある筈もないこの勇気がなぜかあることが大事だ―どこかから脱出する為に、とても高い、遠くに森が見える、そして海も見える。「愛とは水のようだ」と悟る。それはもはや他人の脳内であって、心の監獄だった。罪を犯した者達の新たなる幽閉場所は他人の脳内。しかし突然、無自覚的に、「その人々」が徒党を組み始める。目ざめた証か、屋上にふたり。何かを呟き合っている。遠くに見える、翼を持った物体。そもそも選ばれた「その人々」は抜け殻のようなものだったのではないか?人生の一部を大切に育てるように、俯瞰する街の地図を描く。この路地とあの路地は繋がらないけれど―あの建物が建っている確信を持てることが大事―一度も視たことのない界隈をやたらと懐かしく思う。泳いでいる、飛び込んでいる。水の中。晴れ晴れしい水位は、自分が育てた証だったけれど、五年契約で海外へ。名残惜しそうに、遠目に確認する。ある人の晴れ晴れしさが遠い水面に漂う笑顔。ある大いなる想いを伝える為の言葉→文章→小説→人生。しかし書くことができない。この想いを明かしたくない、秘めておきたいから。そんなときまったく別の言葉→文章→小説→人生を描き続ける。例えば、あの街を歩いたこと、あの建物を、風景を見たこと。大いなる想いを抱きながら、怒るように泣くように囁くように叫ぶように、それを隠すように。描かれる坦々とした日常。そして次第に消去法的に描かれていない大いなる想いさえもが、浮き上がってきてしまうような言葉→文章→小説→人生。その階段を昇ると、ひとつにはひとつのふたつがあった。ふたつのベッド。ふたつの椅子。ひとつの引き出しに、何かを入れた。その引き出しがとてもお洒落で、それさえあれば全てのライフスタイルを構築しなおせるような気さえした。「窓の外は海が好い」と思うと、多分、海が現れた。そして多分、朝陽もそこから昇るはずだった。だけど私にはそれは見えなかった。軈てやってくるもう一人の誰かの姿も、永遠に見えなかった。もうすでにここは現実だったから。

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