光の歌
太陽が光ると月は涙した 地球はそれをみて動きだす
短歌の解説
太陽と月と地球。一見、離ればなれで何の関係もないのに、見えない重力という力によってお互いに影響し合っている。そして私はそのことを普段、忘れながら暮らしている。こんなに身近にあるのに、人と人と人との間にさえ、そういう見えない関係がある。それは「幸せ」だとか「愛」だとかいう一見、嘘くさくもあるが果てしない重力をもった言葉になって繋がり、そして私はそのことを普段、忘れながら暮らしている。あるとき私にとってとても大きな存在が現れる。彼女は太陽だ。まるで光を放っているように眩い存在に、私は忘れていた何かを思いだして落涙する。そのとき私は月になる。そしてきっと地球は明日への希望となって動き出すのだろう。目下…、私にとっての太陽はモニターに映りてはヘッドホンに流れる歌声であり、希望は手付かずなまま机上に山積している。